2018年4月26日
チケット料金値上げのお詫び
皆様におかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
平素は、当劇団をご愛顧頂きまして誠に有難うございます。
さて、お客様には大変に心苦しいお知らせとなりますが、
次回公演「ボーダーリング」より、当劇団のチケット料金を以下の通り改定させて頂くこととなりました。
【チケット料金】
旧 | 新 | ||
一般 | 前売2500円 当日3000円 |
一般 | 前売3000円(500円↑) 当日3300円(300円↑) |
学生 | 前売2200円 当日2500円 |
学生 | 前売2500円(300円↑) 当日3000円(500円↑) |
高校生以下 | 前売/当日 1500円 | 18歳以下 | 前売り/当日500円(1000円↓) |
生涯無料パスポート | 前売のみ0円 | 生涯無料パスポート | 前売のみ0円(→) |
これまで当劇団第5回公演より6公演にわたって旧チケット料金を貫き、「他所よりちょっと安め」を誇りともしてまいりました。
しかしながら、このままでは劇団として公演数の維持が難しい状況となりました。
そもそも私どもがやりたくて去年4公演もやったからではあるのですが、公演ごとに赤字幅が広がり、もともとバイトの掛け持ちでダブルワーカーであった主宰の私と劇団員加藤は、一時トリプルワークの状態になりました。稽古をするにも稽古場代が払えなかったり、帰りの電車賃がなかったり、おなかがすいて役者にご飯をもらったり、年に7回も電気が止まったり、劇団会議中に寝落ちたり、過労で目が弱ってサングラスなしで外に出られなくなったり、小劇場の関係者に「その運営では死ぬよ」と言われたりしました。「死ぬよ」は特に信じていなかったのですが、昨年末に足元がふらついて軽くバイクにひっかけられたときに、「ああ、死ぬこともあるな」と思いました。演劇をするのが楽しくて採算のことは気にしていませんでしたが、人間やりたいことをやりすぎてこんな風に死んでいくこともあるんだな、と。
正直に申しまして、前回公演までは「全ステージ満員でも赤字」というのがはっきりわかったうえで特に気にせずやっており、値上げに関しては「ビッグになったら」やろうと思っておりました。今特に「ビッグになった」とは思っておりません。
しかし、アルバイトをこれ以上増やせるとも思えず、旧料金体系のままでは、作品クオリティを落とすか、もしくは公演数を減らすことを考えねばなりません。そのどちらもしたくありませんでした。また私どもとしても去年1年間で「命あっての物種」ということを思い知りましたので、非常に遺憾ではありますが、劇団と公演および生命の存続のために、このたび値上げに踏み切ります。
今回の改定でお客様のご負担が大きくなってしまいます事を心よりお詫び申し上げますとともに、これを機にさらなる作品クオリティの向上に努めてまいりたいと思っております。また、もっとビッグになるべく、採算とか集客とかこれからはまじめに考えようねと劇団として気持ちを新たにした次第です。
ちなみに、上演台本については、旗揚げからのポリシーである「台本はただの文字だから」に則り、当面は今まで通り、公演の際無料で配布いたします。
今後とも益々ご愛顧のほど賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
やみ・あがりシアター主宰
笠浦静花